たろう物語②たろう君と出会えたことが僕の宝だ

夏に入っても、たろう君は主に外で生活していた。
室内のケージが空いているときは中に入れていたが、順位としてはやはり子犬が優先だった。


始めは恥ずかしがってさわらせてくれなかったたろう君、この頃になると僕にすっかりなつき、時間があればいつも一緒に海に出た。
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たくさん犬を飼っていれば自然と個々に役割ができるが、たろう君は犬たちのレクリエーション係。
うちに来て間もない、こわばってる犬たちにたくさん話しかけ、みんなを笑顔にしていた。
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たろう君は友達がたくさんだったな。


やがて室内のケージが空いてることも多くなり、たろう君は完全室内犬になった。
猛暑になる前に入れてやりたい気持ちがあったので間に合ってよかった。

室内に入っても元気一杯のたろう君。
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この2匹が毎日毎日アホみたいに走るので真剣に家が壊れるかと思った。
テロか暴動 ホント止まらないんです
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ケージから出したらとにかく遊ぶ。
疲れるまで遊ぶ。
遊びが過ぎるため叱り飛ばすこともよくあった。


ここ一ヶ月くらいだろうか、たろう君を連れ出すことが以前よりも多くなった。
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おそらくたろう君はうちに来るまでずっと繋がれっぱなしで楽しいことを知らないはずだ。
たろう君が楽しんでくれたら僕は嬉しい。
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新しい経験を出来るだけたくさんさせようと山に街に色々連れまわした。
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いつの間にかたろう君は僕の心の好きの多くを占めていた。
たろう君を喜ばせようと一生懸命だった。


譲渡会まであと数日

今回の譲渡会でたろう君がいなくなる予感はした。
寂しさの反面、ここで決めてやるという決意もあった。

譲渡会が近づくにつれ自然と「これが最後の~」という言葉が口をつくようになった。

これが最後の遠出かな~、なんて言いながら山に行った。
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実際に最後の遠出になった。
たろう君はあちこち走り回って僕を困らせた。

仲良しDDと最後の水遊び。
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二人は大の仲良しだった。
離したくはないが運命には逆らえない。
でも運命とは不思議なもので二人は引き離されながらも繋がりを持った。
たろう君のお届けで譲渡先に行ったとき思わず笑った。
今たろう君はDDの実家のすぐそばにいる。
あれだけ苦労して探し当てたDDの実家。
たろう君家はDDの実家のご近所さんだ。


家で撮った最後の写真
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僕は最近密かに「たろう体操」というのを毎晩やっていた。
たろう体操とは、ダンベル代わりにたろう君を使い体操する、世界初の試みだった。
この写真は今となってはたろう体操をカメラに収めた唯一の証拠写真となった。

たろう君の最後の写真。
人に少しでも慣れればと思い時間を見つけて一緒に街に行った。
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ハンバーガー屋なんて初めてだったと思う。
自動ドアに驚いてたたろう君。
可愛かったな。

これが最後の晩の出来事だ。


譲渡会の日、またもたろう君は最後まで決まらずにいた。

日も暮かかりもう帰ろうかと諦めかかっていた頃、一人の女性がたろう君の元へとやってきた。

ずっと待っていた人が現れた。
その女性がいつか現れるであろうたろう君の新しい飼い主であることは僕には直ぐにわかった。
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女性はたろう君と会話するように優しい声で話しかけた。
「たろう、うちにくる?うちの子になる?」
たろう君はもちろん何も応えたりはしないがその場にいた者みんなたろう君の返事が聞こえたはずだ。
たろう君の返事をまって女性は言った。
「たろう、うちにおいで。」
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忘れられない瞬間だ。
嬉しくて、感情が言葉にならなかった。

お届け先はDDの実家の直ぐ近所だった。
家ではゴールデンとアメコッカーと犬が大好きな家族が待っていた。
お父さんは何度も何度もたろう君に話しかける。
「今日からここがおまえの家やけんな。」
「ずっとここにいていいんぞ、お前の家なんやぞ。」
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たろう君は仮の家であるうちにずいぶん長いこといた。
仮という意識はなかったが、たろう君がいなくなった今、ここは仮だったのだと切なさがこみ上げてくる。
たとえ仮でも、僕たちは本当の家族だった。
僕がいつも考えていたことは、単純にたろう君を幸せにしたいということだった。
そしてたろう君は幸せになるべく、本当の家族を見つけた。
いまでも名前はたろう君だ。
過去を捨てる必要はないんだから。

たろう君は僕の望み通り幸せになったが、思い返してみると幸せにしたいと望んでいた僕がたろう君からたくさんの幸せをもらった気がする。

愛や優しさという言葉を使うのは照れくさい気もするが、たろう君はたくさんの優しさと愛を僕たちにくれた。
しかし、それはたろう君が最も求めていたことなのだと思う。
子供を捨てられ、自分も捨てられたのだから。
新しい家族を言葉で表すなら、優しさと愛だ。
もう誰もたろう君を捨てたりはしない。

生きてるって素晴らしいだろ、たろう君!


月並みだけど、たろう君たくさんの思い出をありがとう。
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最後になりましたが
譲渡会に関わった皆さんお疲れ様でした。
そしてありがとうございました。

今日からしばらく留守にしますので、更新できないかもしれません。
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言葉では表せない たろう君への思い

たろう君は僕にとってとても大切な存在だ。
そんなたろう君と一昨日別れた。

日曜日、晴天にも恵まれ告知通り譲渡会は開催された。
会場はたくさんの人であふれていた。
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子供達が犬猫に話しかけたり、大人たちとは保護のことを話し合ったり、思い描いてた理想の譲渡会がそこにあった。
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中には最後まで会場に残り応援し続けてくれた子供も何人かいた。
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犬も譲渡が決まり、猫も上々の成果、なにより今回は目には見えない、数字には現れない多くの成果も上がったはずだ。

また、回を追うごとにスタッフもまとまりをみせ、この譲渡会のために方々から多くの仲間が集うようにもなってきた。
アットホームな雰囲気も出てきてこれから益々期待がもてる会に成長している。
僕が言うのも変なので、犬猫に代わってお礼申し上げます。
お集まりいただいた方々、ご寄付、ご声援をいただいた方々ありがとうございました。

譲渡会への思いは次回にもう少し書くことにします。
今回はどうしても書きたいことがあるから。

たろう君のことです。


今回譲渡が決まった犬は一匹だけだった。
ダックスやトイプードルも広告で募集をかけていたけど、決まったのは生体でエントリーしていた何の肩書きもないたろう君だった。
たろう君はもはや譲渡会のマスコットになりかけていた。
エントリーしてもいつも決まらない。

思い出ばかりが増えていく日々が続いた。

たろう君が決まらない理由はある程度わかる。
でも、惜しくて仕方がなかった。

これほどいい犬を見過ごし、なぜ他へ行くのか。
犬は見た目や血統大きさが大切なのか。
子犬はどう転ぶかわからない。
しかしたろう君はこれから先もたろう君でしかなく、しかもそれは極上のドッグライフが送れることを意味している。
たろう君の良さは走らせたときにわかるが、さすがに譲渡会でそれは無理だ。

まあ、伝わらないものは仕方がない。
ここは受身で待つしかない。



今となっては僕の中で最高のポジションを築いたたろう君だが、最初の印象はかなり冴えないものだった。。

たろう君がうちにきたのはおそらく8ヶ月くらい前のことだっとと思う。

↓うちに来て間もないころ。しばらくは外飼いだった。
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極度に臆病なたろう君は飼い主にすらなつかず、飼い主は保健所に出すつもりでいた。
たろう君には子供がいたが、飼い主はそのうち一匹を残し他は全て目が開く前に処分していた。
次は明らかにたろう君の番だった。
誰も欲しい人がいなければ処分するとのことだったので、仕方なく手を上げた。
正直あまり期待できる犬ではなかった。
だって、冴えないもん。
取り得なさそうだし。

たろう君はそんなこんなで日々うちのサブ的メンバーとして、ただ生きている日々を送っていた。

↓完全に脇役な日々
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しかし、スマイリーやベリーちゃん、ミルキーなどたくさんの犬たちがここを去っていく中で、徐々にたろう君にも目を向けるようになった。

たろう君って意外と優しいんだ。

たろう君の取り得は優しさだった。
それとユーモア。
一番見てもらいたいのは走ってる姿、遊んでる姿かな。
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たろう君は絶対に人に迷惑をかけたりしなかったし、いつも笑わせてくれた。
なによりたろう君には思いやりがあった。

そんなたろう君が楽しそうな姿を見るのが毎日の楽しみだった。


つづく

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愛犬家として

うーん、やっと告知できるまでにこぎつけました。
保護犬猫さんたちの譲渡会です。

日時:8月24日(日)14時~
場所:佐世保市 島ノ瀬公園
 玉屋の向かい、四ヶ町アーケードに面しています。

どうやらたろう君もエントリーするようです。
ということは・・・・そうです、前回の譲渡会でトライアルが決まったかと思われていたのですが、残念ながら全て流れてしまい、いまだにうちでゴロゴロしています。
たろう無念・・・
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↑野良犬の星、たろう君。かっこいいでしょ?

今回、譲渡会の日程を猫班に合わせて組んだのはいいのですが、犬班はなかなかエントリー犬の目処が立たず告知が出来ずにいました。
ともすればエントリー0頭になるところでした・・・
土壇場での告知でご迷惑おかけするとは思いますが、その旨、ご了承ください。

ということでエントリー犬ですが、確実なのは現時点ではたろう君のみです。
たろう君以外にもダックスが4頭、トイプードルが1頭いますが、当日はパネルのみでの参加になりました。
詳細はわかりませんがアイリッシュセッターもいますよ。
それから未定ですが、雑種の子犬が参加するかもしれません。
土曜日の午後にははっきりしたことがわかるとは思うのですが。

このようにいまだにエントリー犬がはっきりしておりません。
当日になって変更していることもあると思います。
里親希望の方には申し訳ありませんが、詳しくは当日現場にて確認していただくのが一番かと思います。

諸事情により情報が不十分で申し訳ありません。


いきなりですが求人です。
求む!!
「らくーに保護活動したい人」
:活動内容:
保護犬(主に子犬)の一時預かり(短期OK)
例えるなら、盲導犬のパピーウォーカーってシステムの保護犬版。
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世の中行き場のない犬たくさんいるんですよ。
せめて自分達の出来る範囲でなんとかしませんか。
子犬喜ぶと思うよ~。
汗と涙と犬のシッコやウンチにまみれながら、家族のいないわんちゃんを愛情まみれにしませんか。
月に一度ないし二度の譲渡会で里親さんを探します。
預かり期間は指定できます。
数日からでもOKです。
そのまま飼わないといけなくなることはぜっっっったいにありません。
興味ある方はご連絡お願いします。
譲渡会を見学されても結構です。
かなりゆる~い譲渡会です。


俺はたった一匹の犬の命も助けられずに愛犬家を名乗りたくはありません。
たろう君一匹を見殺しするほど小さい男でもありません。
出来ることを少しずつ、焦ることなく、一匹決まればまた一匹保護する、まぁ、太郎の次は次郎かな。
そんな感じで行きたいと思います。


保護に関しては過去記事にも詳しく記しています。
カテゴリーの「里親募集」からどうぞ。

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犬猫譲渡会

日曜日に佐世保市のアルファビルでフリマと納涼懇親パーティー?に混じって譲渡会を開催。
今回の譲渡会は犬班、猫班ともに成果あり。
暑い中お集まりいただいた皆さん、お疲れ様でした。
そして、ありがとうございました。

成果①
うちにしつこいぐらい居座っていた太郎君、ついに里親決定か?
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里親希望の方からはお盆過ぎに連絡をいただくことになっています。
先代の犬たちも皆保護犬だったようで、優良家族な予感。

それにしても太郎君の爪を見て「もっと走らないとダメね。爪が伸びてるもんねー。」とおっしゃっいた奥さん、太郎君を甘く見てはいけませんよ。
太郎君は超人ならぬ超犬です。
100m2,3秒。
全身がバネなんですね。
走ってないように見える爪はビーチを走らせている所以。
ここだけの話、爪すらバネなんですよ。
ヤツこそが ザ・ビーチドッグ!!
お言葉ですが、奥さんにヤツが扱えるかが心配なくらいさっ、はっはー。

でもね奥さん、太郎君を抱き犬や番犬にしてやってください。
太郎君にはそれがあっている。

太郎君よ、家族に抱かれ幸せをかみ締め、怪しいものから家族を守れ。
それが日本の家犬のあるべき姿だ。
太郎という名は番犬の王様のみ名乗れるのだ。
って正式譲渡まだだった。気が早いな。

成果②
猫も3匹決まるかも。
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猫のことならろーずまりーさんもやさんぶんたたさん
猫のことはよくわかりませんし、保護に関していい加減なことは書けないので、いい加減に書いても怒られなさそうなこと書きますね。

↑の猫班お三方、たぶんお酒が好きな方ばかりなんですよね。
譲渡会のあと猫班と犬班合同で飲み会開催を試みたのですが、残念ながら犬連れて入れる場所がこんなときに限って無くお流れに。
べろんべろんになって「飼うなら絶対犬だろ!」「いや、猫よ!」なんて盛り上がって、最終的に殴りあう予定でいたのですが残念ながら叶わず・・・

まあ、ぶんたたさんいなかったし、ろーずまりーさん車だったから、次回で正解だったんだけどね。

これからは譲渡会のあとは飲み会開いて、しばらくしたら飲み会ついでに譲渡会、という日本一片手間な譲渡会にしようと思います。


怒られないだろう内容にするつもりが怒られる内容になってますね。
女の人から怒られるのは結構気持ちいいからいっか。

子犬情報更新しました!!!!!!!!
こちら
チワワ♂732

たろうくんとリッキー

何気ない、田舎に行けばいくらでもいそうな、なんの華やかさもない犬だけど。
僕にはたくさんの何かをくれた。
たろう君とリッキー。
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ものすっごい素直なんですよね。
真っ白い心。
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邪心なし!
俺はあり!
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この二人は親子です。
リッキーは他にも兄弟いたけど、目が開いたときにはいませんでした。
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リッキーは躾を頼まれて、たろう君は里親探しを頼まれた。

お父さんのたろう君は未だ見ぬ新しい飼い主を待っている。
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でも楽しそうですね。
犬にはややこしいことは関係ないらしいです。
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先日リッキーは飼い主さんの下へと帰りました。
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たろう君、うちもたのしいやろ?
まあ、待ってなさい。
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がっぽい!!